ペットと法律

大切なあの子を近くに感じる方法 〜ペットの手元供養・メモリアルグッズ・偲び方のやさしいご案内〜

 

note記事の動物コラムで、ペットロスのお話をしました。

➤こちらからご覧いただけます

ペットと向き合うということの中には、

愛しい毎日とともに、後悔したり正解がでないことと

うまく付き合えなかったという日々もあります。

 

正解はないけれど、その子を近くに感じる方法は、いくつかあります。

大切なあの子を見送ったあと、

「この子を、なにかしらの形で残せないだろうか」

と考える方は、少なくありません。

お墓や納骨だけが、その答えではない時代になってきました。

今は、もっといろいろな「偲び方」があります。

「こんな形もあるんだ」と、肩の力をふっと抜いて読んでいただけたらうれしいです。

今すぐ決めるための記事ではありません。

いつか必要になったとき、心のどこかで

「そういえば、こんな話があったな」

と思い出していただけたら、それで十分です。

 

まず、知っておいてほしいこと

偲び方の話を始める前に、ひとつだけ。

「ちゃんとした形で残してあげなきゃ」と、気負わなくて大丈夫です。

立派なお墓を作ることだけが供養ではありませんし、

何かを作らなかったからといって、愛情が足りないわけでもありません。

お写真を一枚飾るだけでも、

ふと思い出すときがあっても、それは立派な偲び方です。

むしろ、今は写真を飾れない、見られないという時もあるかもしれません。

そんなときはどうか無理せずに。

今の自分の気持ちのSOSのサインだと思って、

自分の心を守ってあげてください。

「もうペットはいいや」って思うときがあっても、

長い年月がかかっても、きっといつか、

ふとしたときにご自分の楽な形で少しずつ考えられるようになると思います。

またペットをお迎えしたいかどうかはまた別のお話です。

これからご紹介するのは、

「こうしなければいけない」というルールではなく、

「こんな選択肢もありますよ」という、

引き出しのようなものです。

あなたとあの子に合うものが、もしこの中にあったら、

うれしいなと思いながら書いています。

 

◆おうちで、静かに偲ぶ

毎日、手を合わせられる小さな場所を、おうちに作ってあげる方法です。

ミニ骨壷・小さな仏壇

大きなお仏壇は置けなくても、

リビングの棚にそっと置ける小さな骨壷や、

写真立てとお花を添えられる小さな祭壇のようなものがあります。

北欧風のやさしいデザインや、インテリアになじむものも増えていて、

「悲しいだけの場所」ではなく、

「あの子と今も暮らしていると感じられる、あたたかい場所」

として置いている方が多いようです。

ペットのための位牌

その子の名前を入れた位牌や、生前使っていた首輪を活かして作るものもあります。

こうして、ご遺骨の一部を身近に置いて供養することを

「手元供養(てもとくよう)」と呼びます。

「全部を納骨するのは寂しいけれど、全部を手元に置くのも違う気がする」

そんなときは、一部だけ手元に、残りは別の形で、という選び方もできます。

 

◆身につけて、いつもそばに

あの子を、いつも自分の近くに感じていたい。

そんな気持ちに応えてくれるのが、身につけるタイプの偲び方です。

お気に入りの写真をキーホルダーに

最近は写真屋さんでも、

家族の写真をキーホルダーやストラップに加工しませんか?

というサービスを見かけます。

これは価格もお手頃でお近くのお店で探せることから、とても身近な方法です。

バッグにつけたりおうちで保管したり飾ったりと、楽しみ方もいろいろです。

ちなみにお気に入りの写真をカレンダーにしてくれるサービスもあり、

おうちで飾るということもできますよ。

遺骨や毛を納めるアクセサリー

ペンダントやリング、ブレスレットなどの中に、

ほんの少しだけ、ご遺骨や毛を納められるものがあります。

外から見ても、ペットのものだとはわからないデザインが多く、

お仕事やお出かけのときも、さりげなく一緒にいられます。

数千円ほどの手の届きやすいものから、

本格的なジュエリーまで、幅が広いのも特徴です。

「自分でカプセルに納めるタイプ」と

「職人さんがしっかり封入してくれるタイプ」があり、

後者は密閉性が高くて安心な分、作るのに少し時間がかかります。

遺骨ダイヤモンド

ご遺骨や毛から炭素を取り出して、

人工的にダイヤモンドを作る、という方法もあります。

永く輝き続けるので、長く身につけたい方に選ばれています。

ただし、費用は数十万円からとやや高め、完成までに半年から一年ほどかかります。

「時間をかけて、ゆっくり向き合いたい」という方には、

その待つ時間そのものが、気持ちを整える時間になることもあるようです。

 

◆ あの子の「姿」を、形にして残す

ペットならではの、とてもあたたかい偲び方が、この「姿を残す」タイプです。

羊毛フェルトの、そっくりなぬいぐるみのような姿

お写真をもとに、作家さんがその子そっくりに、一点ずつ手作りしてくれるものです。

ふわふわとして、手に取ってあたためられる。

「もう一度、抱っこできた気がした」とおっしゃる方もいます。

犬や猫はもちろん、うさぎや小鳥、ハムスターなど、

小さな子にも対応してくれる作家さんがたくさんいます。

わたしも手芸は好きなので、いつかこのフェルトにも挑戦してみたいです。

手描きの肖像画・似顔絵

お写真から、その子の絵を描いてもらう方法です。

お部屋に飾れる一枚は、見るたびにあたたかい気持ちにさせてくれます。

実は、わたし自身も趣味でイラストを描いているので、

この「絵で残す」という形には、特別なあたたかさを感じています。

写真とはまた違って、描き手の目を通したその子は、

どこか「らしさ」がぎゅっと詰まっているように思うのです。

足形・肉球スタンプ、ひげケース

その子の肉球の形をスタンプにして残したり、

抜けたひげを小さな桐の箱に納めたり。

その子が確かにここにいた、という証を、そっと手元に残せます。

「これだけは、どうしても残しておきたかった」

という飼い主さんの声をよく聞く、人気の形です。

 

◆自然に、還してあげる

お墓という形ではなく、自然の中で眠ってもらう方法もあります。

樹木葬・ペット専用の霊園

墓石の代わりに、木や草花のそばで眠る「樹木葬」。

最近は、ペットと一緒に入れるお墓や、

ペット専用の自然豊かな庭園のような霊園も増えています。

ただ、納骨したらもう取り出せない、

他のペットと一緒に眠って自然へ還るという場合も多いです。

この場合、一度行うと、あとからご遺骨を手元にと思っても、戻すことができません。

気持ちが追いつかないまま急いで決めてしまうと、

あとから「もう少し、手元に置いておけばよかった」と感じることもあります。

焦らず、ご家族とよく話してから決めていただきたい形です。

 

散骨

細かくしたご遺骨を、海などの自然に還す方法です。

「あの子が好きだった場所で」と選ぶ方もいます。

注意したいのが、

どこでも好きな場所に撒いていいわけではなく、

場所によってはルールがあります

散骨を扱っている業者さんに聞いてみてくださいね。

また、こちらも同様に、自然に還す形となりますので、

一度行うと、あとからご遺骨を戻すことができません。

急いで決めるのではなく、ゆっくりお気持ちの整理をされてから

決めていただきたい形です。

 

*選ぶときに、そっと心に留めておきたいこと

たくさんの形をご紹介してきましたが、

いざ選ぶとなると、迷ってしまいますよね。

後悔のない選び方のために、

いくつか確認しておくとよいことをお伝えします。

「急いで決めなくていい」ということ

悲しみのまっただ中で大きな決断をすると、

あとで気持ちが変わることがあります。

まずはご遺骨を大切に保管したまま、ゆっくり考えても、まったく問題ありません。

「一度きりのものかどうか」を確かめること

散骨や合祀(ほかの子と一緒に納める形)のように、

あとから戻せないものは、特に慎重に。

お願いする相手を、丁寧に選ぶこと

特に手作りのものや、大切なご遺骨を預けるものは、

その方の作品や対応をよく見て、

「この人になら任せられる」

と思える相手にお願いしてください。

少し時間がかかっても、ていねいに作ってくれるところを選ぶと安心です。

そして、いちばん大切なこと。

「これがあなたとあの子に合っているか」だけで選んでいいということです。

ほかの人がどうしているかも、世間でどれが人気かも、関係ありません。

あなたが「これなら、あの子を近くに感じられる」と思えるもの。

それが、あなたにとっての正解です。

 

*お金をかけない方法もある

今までご紹介してきたものは、ペットに寄り添いたいという方たちと

わたしたちペットの家族の想いをつないでくれるサービスです。

ですが、わたしたちが自分で作るという方法もあります。

・ペットの絵を描いてみる

・ペットの写真をまとめたアルバムを作ってみる

・粘土でペットを作ってみる(最近はカラーバリエーションも豊かです)

・写真を入れられるアクセサリーにお気に入りの一枚を入れる

上手とかよりも一番大切なのが、

家族だったわたしたちがいちばんその子を知っている存在である、

ということです。

サービスと組み合わせていくつも持ってみてもいいし、

どれかだけでもなくてもいい。

わたしたちが決めてだいじょうぶですよ。

 

*おわりに

わたしはペットロスの記事で、ペットロスに正解はないと書きました。

偲び方も、同じです。正解はありません。

何かを作っても、作らなくてもいい。

すぐに決めても、何年も決めなくてもいい。

あの子のことを思い出すたびに泣いてもいいし、

笑って話せるようになってもいい。

ただ、もし「この子を、近くに感じていたい」という気持ちがあるなら、

それを叶える方法は、こんなにもいろいろあります。

そのことだけ、心の片隅に置いておいていただけたら。

 

もしいつか、

「この子のこれからを、元気なうちに考えておきたい」

というご相談なら、行政書士のわたしにもお手伝いできることがあります。

そんな日が来たら、いつでも、ゆっくりお話を聞かせてください。

 

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