入管・ビザの基礎知識

ビザの相談をする前に、まず確認したいこと

はじめに——「うまく説明できる自信がない」と感じている方へ

 

ビザの相談をしたいけれど、何から話せばいいかわからない。

そんなふうに感じていらっしゃる方は、決して少なくありません。

 

「友人が困っているので、代わりに聞いてみたい」

「自分の在留資格のことで悩んでいるけれど、日本語で説明する自信がない」

「とりあえず相談してみたいけれど、何を伝えればいいかわからない」

 

このページは、そんな方に向けて書いています。

実は、相談の前に少しだけ情報を整理しておくだけで、ご相談がぐっとスムーズに進みます。

そして、ご自身にとっても当事務所にとっても、お互いに無理のないやりとりができるようになります。

難しい準備は必要ありません。一緒に確認していきましょう。

 

何を伝えたらいいかわからない方へ

ご相談の前に、
次の内容がわかるとお話がスムーズです。

 

  • 今の在留資格
  • 在留期限
  • 今のお仕事
  • 学歴
  • 転職歴
  • 不許可歴の有無

 

「全部わからない」という場合も大丈夫です。
わかる範囲で整理していただければ、そこから一緒に確認していきます。

内容やお住まいの地域によっては、
当事務所でのお手伝いが難しい場合もあります。
その場合も、できるだけ状況を整理した上でご案内できればと思っています。

 

なぜ「事前の整理」が大切なのか

 

ビザ(在留資格)の手続きは、種類がとても多く、確認することもたくさんあります。

たとえば、同じ「ビザを変えたい」というご相談でも、

  • 今のビザは何か
  • 何のビザに変えたいのか
  • どんなお仕事をしているのか
  • どこに住んでいるのか

によって、必要な書類も、手続きの方法も、まったく変わってきます。

ご相談の最初に

「何の相談か」

「今どんな状況か」

 

がわかっていると、その先のお話がとても早く進みます。

反対に、お互いに状況がわからないまま話し始めてしまうと、

「結局、何を聞きたかったのか」が見えなくなってしまい、

ご相談者にとっても当事務所にとっても、時間ばかりがかかってしまいます。

 

だからこそ、相談の前に少しだけ準備をお願いしています。

 

整理しておきたい6つのポイント

 

ここからは、相談の前に確認しておきたいことを、順番にご紹介します。

 

① 在留カードの情報

まずは在留カードをお手元にご用意ください。

カードに書かれている、こちらの情報をご確認ください。

 

  • 在留資格の種類(例:技術・人文知識・国際業務、留学、家族滞在 など)
  • 在留期間の満了日
  • 在留カード番号

 

在留資格の種類によって、できるお仕事の範囲や、今後できる手続きが変わります。

「自分のビザの種類がわからない」という場合は、在留カードの表面に大きく書かれていますので、そこをご確認ください。

 

② 現在のお仕事の状況

次に、今のお仕事について整理しておきましょう。

  • どんな会社で働いているか(会社の名前・場所)
  • どんなお仕事をしているか(できるだけ具体的に)
  • 雇用の形(正社員・契約社員・アルバイトなど)
  • いつから今の会社で働いているか

 

特に「どんなお仕事をしているか」は、できるだけ具体的にお伝えいただけると助かります。

たとえば「会社員です」だけではなく、

「IT会社でアプリを作っています」

「ホテルで通訳の仕事をしています」

のように、何をしているかがわかるように書いていただけると、お話がスムーズです。

 

③ 学歴

学歴も、ビザの手続きでは大切な情報です。

  • 最終学歴(高校・専門学校・大学・大学院など)
  • 学校の名前
  • 学んだ分野(専攻)
  • 卒業したか、まだ在学中か
  • 日本の学校か、海外の学校か

 

「就労ビザ」と呼ばれる種類のビザでは、お仕事の内容と学歴がつながっているかが大切になります。

たとえば、大学でデザインを学んだ方が、デザインのお仕事をしている、というような関係です。

 

④ ご家族のこと

ご家族の状況も、相談内容によっては重要になります。

  • 結婚されていますか?(している場合:相手の国籍・在留資格)
  • 日本に住んでいるご家族はいますか?(続柄と在留資格)
  • お子さまはいらっしゃいますか?

 

特に「配偶者ビザ」「家族滞在ビザ」「永住申請」「帰化申請」をお考えの方は、ご家族の情報が大きく関係してきます。

 

⑤ これまでの経歴

これまで日本でどう過ごしてきたか、簡単で構いませんので教えてください。

  • いつ日本に来ましたか?(来日した年月)
  • これまで、ビザの種類が変わったことはありますか?
  • 転職はありましたか?

 

「全部覚えていない」という方も大丈夫です。覚えている範囲で構いません。

 

⑥ 大切な確認事項

 

最後に、少しお話しにくいかもしれませんが、こちらもとても大切な情報です。

 

  • 過去に、ビザの申請が許可されなかったこと(不許可)はありますか?
  • 在留資格を取り消されたこと、または期間を過ぎて日本にいたこと(オーバーステイ)はありますか?
  • 交通違反や、警察に関わるようなことはありましたか?(軽いものでもかまいません)

 

驚かれるかもしれませんが、これらは永住申請や帰化申請で必ず確認される項目です。

軽い交通違反でも、申請の結果に影響することがあります。

「言いにくいから黙っておこう」とすると、後で大きな問題になることがあります。

当事務所は、お話を聞いた上で、どう対応すればいいかを一緒に考えていきます。

安心して、わかる範囲でお話しください。

 

ご相談の内容を、少し具体的に書いてみてください

 

ヒアリングシートには「相談したい内容」を書いていただく欄があります。

ここは、できるだけ具体的にお書きいただけるととても助かります

「ビザのことで相談したい」だけでは、どんなお手伝いができるかが見えてきません。

たとえば、

「来年の春に在留期限が切れるので、更新の手続きをしたい」

「今の会社を辞めて、別の会社に転職するので、ビザの手続きが必要か知りたい」

「日本人の配偶者と結婚予定で、配偶者ビザに変更したい」

このように書いていただけると、必要なお手伝いをお伝えしやすくなります。

 

日本語で書くのが難しい方は、簡単な単語の組み合わせでも大丈夫です。

長く書いてくださっても、もちろん大丈夫です。

ひとことにまとめる必要はありません

 

なぜ、ここまで詳しく聞くのでしょうか

 

「最初の相談なのに、こんなにたくさんのことを聞かれるの?」と驚かれた方もいらっしゃるかもしれません。

理由は3つあります。

 

ひとつ目は、ビザの手続きは「総合的な判断」だからです。

ひとつの書類だけで決まるのではなく、お仕事・学歴・ご家族・これまでの経歴、すべてを合わせて判断されます。

ですから、最初の段階でなるべく多くの情報をいただいておきたいのです。

 

ふたつ目は、対応できる範囲をはっきりさせるためです。

たとえば、お住まいの場所によっては、当事務所ではお手伝いできないこともあります。

最初に状況を教えていただくことで、

「お引き受けできるか」「どのくらいの期間がかかるか」をお伝えできます。

 

みっつ目は、ご相談者を守るためです。

ビザの手続きは、後から「実は不許可歴があった」「実は交通違反があった」というようなことが出てくると、結果が大きく変わってしまうことがあります。

最初に正直にお話しいただくことで、当事務所も安心して、よりよいお手伝いができます。

 

ヒアリングシートをご用意しています

「何を伝えればいいかわからない」

「読んできたけど、実際に何を伝えたらいいの」

そんな方向けに、
チェック形式で答えられるヒアリングシートをGoogleフォームにて、ご用意しています。

選択肢にチェックを入れる項目が多いので、長い文章を書く必要はありません。

ご自身のペースで、少しずつ入力していただけます。

 

ご相談前のヒアリングシートはこちら

シートをご入力いただいたあとは、当事務所から改めてご連絡を差し上げます。

その上で、具体的な手続きや費用についてご案内する流れになります。

 

 

おわりに

 

ビザの手続きは、初めての方にとっては難しく感じるかもしれません。

でも、ひとつひとつ整理していけば、どうしたらいいのか、道が見えてくるかもしれません。

ご相談の前に少しだけ準備していただくことで、当事務所もしっかりお話を聞くことができ、結果として、ご相談者にとっていちばん良い方法をご提案できます。

「うまく説明できる自信がない」という方こそ、まずはヒアリングシートに沿って、わかる範囲でお答えください。

 

そこから一緒に、ゆっくり整理していきましょう。

ご相談前のヒアリングシートはこちら

入管業務(在留資格・ビザ申請)サポートのご案内はこちら

(東久留米市・行政書士 多田行政書士かみつれ事務所)ご相談はこちらからも

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