お役立ちコラム

警察を騙る詐欺電話の手口と対処法|実際の事例をもとに解説します

「警察署のものです。あなた名義のキャッシュカードが犯罪に使われていました。あなたは容疑者として嫌疑がかかっています」

突然このような電話がかかってきたら、誰でも驚いてしまいますよね。

警察官や銀行員を騙った特殊詐欺の電話は、今も全国各地で毎日のようにかかってきています。

実はつい先日、私自身もこのような電話を受けました。

このコラムでは、実際にかかってきた詐欺電話の事例をもとに、その手口と対処法をわかりやすくお伝えします。

ご自身はもちろん、ご家族やお知り合いへの情報共有にもお役立てください。

 

実際の手口の流れ

詐欺電話には、ほぼ決まったパターンがあります。順を追って説明しますね。

ステップ① 警察官を名乗って電話をかけてくる

「○○警察署の△△」と名乗り、いきなりこちらの名前をフルネームで言ってきて動揺を誘います。

「あなた名義のキャッシュカードが発見された」

「マネーロンダリングの容疑者として嫌疑がかかっている

などと告げ、相手を動揺させます。

*私の場合は携帯電話番号から電話をかけてきましたが、警察署に似せた固定電話の場合もあるようです。

ステップ② 個人情報を確認してくる

住所や氏名を読み上げて「合っていますか」と確認を求めてきます。

これにより「本物の警察だ」と信じ込ませようとします。

ですが、「はい」と断言しないように気を付けてください。

相手もまた、何かの情報を元にこちらに電話をかけてきていますので、断言して相手に確定的な情報を与えないように注意したいところです。

また、PayPay銀行などの特定の銀行口座を持っているかしつこく聞いてくることもあります。

ステップ③ 孤立させようとする

「誰もいないところへ移動してください」

「この件は守秘義務がありますので他の方には話さないでください」

などと言い、家族や友人に相談できない状況を作り出します。

さらにLINEなどで連絡を取ろうとし、守秘義務の書面へのサインを求めることもあります。

ステップ④ 不安をあおって追い詰める

「兵庫まで来てください」など遠方への呼び出しをした後、

「来られないならLINEで対応します」などとSNSやビデオ通話など、他の連絡方法に誘導します。

「確認できなければ逮捕状が出る」

「確認すれば大事にならない」

と畳み掛けて、判断力を奪おうとします。

*相手方に新たな連絡手段を与えてしまうことはもちろん、

こちらの顔情報など、さらに弱みに付け込もうとする手段を与えてしまうことになりますので、教えないように注意してください

ステップ⑤ お金や口座情報を要求する

指定した口座への振り込みを求めたり、資産状況を聞き出したりします。

さらに怖いのは、資産があると判断されると今度は強盗の対象になる可能性があることです。

電話一本が、命に関わる危険につながることもあります。

おかしいと気づくポイント

以下に当てはまる場合は、詐欺電話の可能性が高いです。

① 遠方の警察署を名乗っている

お住まいの地域と全く関係のない警察署から電話がかかってくる場合は要注意です。

確認が必要な場合、通常は最寄りの警察署が対応します。

② 携帯電話番号からかかってきた

警察署からの公式な連絡が、最初から携帯電話番号でかかってくることはまずありません。

③ 通話口の後ろがざわざわしている

背後から「もしもし」などの声が複数聞こえる場合、一か所に集まって大量に電話をかけている可能性があります。

④ 折り返し番号を聞くと電話を切られる

「確認のためそちらの番号に折り返したい」と伝えると、突然電話を切られる場合は詐欺の可能性が高いです。

⑤ 個人情報やお金の話が出てくる

暗証番号・口座情報・資産状況などを聞いてくる場合は、本物の警察や銀行ではありません。

 

怪しい電話がかかってきたときの対処法

まず電話を切りましょう

相手がどんなに話を続けようとしても、おかしいと感じたら迷わず電話を切って大丈夫です。

公式の番号に折り返す

相手が言う電話番号ではなく、インターネットや電話帳で調べた公式の番号に折り返してください。

警察に相談する

不安な場合は警察相談専用電話「#9110」に電話をしたり、最寄りの交番へ相談することができます。

緊急の場合は「110番」へ。

相手の着信番号がわかっていれば、警察へ詐欺電話の電話番号として周知ができますので、無理のない範囲で通報や交番で情報提供をするとよいと思います。

録音しておく

可能であれば通話を録音しておくと、通報の際に役立ちます。

着信履歴も消さずに残しておきましょう。

もしも被害に遭ってしまったら

もしお金を振り込んでしまった場合や、口座情報を伝えてしまった場合は、すぐに以下の対応をしてください。

  • 警察に被害届を出す(最寄りの警察署へ)
  • 口座のある銀行に連絡して口座を止める
  • 家族や信頼できる人にすぐ相談する

時間が経つほど対応が難しくなります。「騙されたかもしれない」と思ったら、恥ずかしいと思わずにすぐに動いてください。

~まとめ~

詐欺電話の手口は年々巧妙になっています。

「自分は大丈夫」と思っていても、突然かかってくる電話に動揺してしまうことは誰にでもあります。

大切なのは、おかしいと感じたらすぐに電話を切ることです。

本物の警察や銀行であれば、電話を切っても困ることはありません。

このコラムが、ご自身やご家族を守るためのお役に立つと嬉しいです。

当コラムでは、皆さまのお役に立つコラムも掲載したいと考えています。

すべてが行政書士で対応可能なわけではありませんが、私でお力になれなくても他の専門家におつなぎできるかもしれません。

悩んで不安な時の1つの窓口となれれば幸いです。

とはいえ、今回のような詐欺のような電話がかかってきたときには、警察へ相談を!

多田行政書士かみつれ事務所

代表行政書士 多田 なつみ

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事
  1. 警察を騙る詐欺電話の手口と対処法|実際の事例をもとに解説します

  2. 亡くなった方の財産、何がどこにあるの? ― 相続財産の調べ方のきほん

  3. 遺言書がないときの相続、何から始めればいい?流れと手続きをやさしく解説

アーカイブ
カテゴリー
LINEで相談する